中国市場を知ろう ~海外Eコマース編vol.3 ~
何が、どこで売れているのか?
こんにちは!きらぼしコンサルティングの中国人コンサルタント、周です。
中国の海外Eコマースについてお伝えする本コラム、前回は日本のデータをご紹介しましたが、今回は中国のデータから海外Eコマースの現状を読み解きます。
中国人はどこから何を買っているのか?
どこから買っているか
<出典>中華人民共和国商務部「中国電子商務報告2019」
何を買っているか
<出典>中華人民共和国商務部「中国電子商務報告2019」
海外Eコマースで、海外のどの国から購入しているかという国別シェアデータでは、日本の商品が一番購入されており、商品別では、前回ご紹介した(中国海外Eコマース②)日本のデータと同様に、「化粧品」「食品」の人気が高く、両商品で全体の半数を占めるほど強い需要があります。
中国EC市場現状
「第48回中国互聯網発展状況統計報告」中国互联网络信息中心 (cnnic.net.cn)によると、2021年6月末までの中国ECユーザー数は8.12億人を超え、その中で海外Eコマースを活用するユーザー数は1.3億人超と、日本の人口を超えるユーザー数が海外Eコマースを活用しています。
また「2020年中国電子商務発展総報告」(电子商务公共服务网 (mofcom.gov.cn))によると、中国の地域別ECシェアでは以下の省・市が中国全体の87.46%のシェアを占めています。
地域別越境ECシェア
【出典】中華人民共和国商務部「2020年中国電子商務発展総報告」
海外の商品は沿海部の需要が高く、中国向けのEコマースを検討する場合には、沿海部へのプロモーションが効果的と言えます。
さて、日本の人口を超える多くの中国のEコマースユーザーに対して、人気がある日本の商品をいかにPRしていくべきか?中国では企業の広告宣伝よりも、「口コミ」が重視されており、インフルエンサーが消費者の購買行動に非常に強い影響を与えています。次回以降、この中国のインフルエンサーについて紹介します。
お問い合わせ/ きらぼしコンサルティング 海外展開プロジェクトチーム 周 璐璐
日本の経済産業省に類する中国商務部が、越境EC(海外Eコマース)について「2019年中国電子商務発展総報告」电子商务公共服务网 (mofcom.gov.cn)で「国別売上シェア」と「越境ECで購入している商品」についてまとめています。