【M&A売却】成功のポイントとは?避けるべきタイミングも解説!
自社の売却を検討しており、M&A を利用しようと考える経営者は少なくないでしょう。一方で、どのタイミングで M&A による企業の売却を検討するべきなのか、よくわからない方もいるはずです。M&A を行う適切なタイミングを理解するためには、避けるべきタイミングを知っておくことが大切です。この記事では、M&Aを検討し始めるうえで知っておきたい成功ポイントと売却に向かないタイミングについて解説します。
社員・取引先・経営者が幸せになるM&A の進め方とポイント
M&Aによる企業売却を成功させるポイントとは
M&A を成功させるためには「良い買い手」と「売るタイミング」が重要
M&A による企業売却を成功させるためには、「良い買い手」と「売るタイミング」を見極める必要があります。良い買い手とは、自社の考え方に理解を示し評価してくれ、なおかつ信頼できる企業や経営者、投資家などのことを指します。良い買い手に事業を売却すれば、事業の拡大に貢献してくれる可能性が高くなります。また、売るタイミングが適切であれば、良い買い手も見つけやすいため、成功につながりやすくなります。
一方で、タイミングを間違えると、良い買い手どころか売却先が全く見つからない、見つかったとしても期待と大きく異なる条件でしか売却できない、といった事態に陥る可能性もあります。
では、M&A を行うにあたって適切なタイミングとはいつなのでしょうか。適切なタイミングを把握するためには、避けるべきタイミングを知っておくことが大切です。
M&A を避けるべきタイミング
ここではM&A を検討していても実行が難しくなり、交渉において不利になりやすいタイミングを紹介します。このようなタイミングを避けることが、M&A の成功に向けた第一歩となります。
経営者の健康状態が悪化しているとき
経営者の年齢や健康状態が悪化しているときは、M&A による企業の売却に適していません。これは、「経営者の健康が少しでもいい状態のうちに売却したい」と、売却を急ぐあまり希望した条件で売却をすることが難しくなる可能性があるためです。具体的には、買い手側の企業に足元を見られ、期待した条件で売却できない、急ぐあまり売り手による買い手の見極めが疎かになるといった恐れがあります。例えば、価格交渉の際に、買い手側が不適切な価格を提示したり、納得できない条件を提示されて交渉が決裂したりするケースです。
企業が廃業することになった場合、経営者の年齢や体調不良が原因となっているケースは少なくありません。そのため、経営者が元気なうちに M&A の準備を始めていくべきだといえます。
業績が不調のとき
業績が悪い企業を買いたいと考える企業は多くないため、自社の業績が不調なときは、売却が困難なタイミングとなります。そのため、自社の業績が好調なときこそ売却を検討するタイミングだといえます。
経営者の事業に対する意欲が低下しているとき
経営者の事業に対する意欲が低下しているときは、M&A を行うのには適していません。
経営者の意欲減退が従業員にも影響し、モチベーションが低下する恐れがあります。モチベーションが低下すると業績悪化につながる可能性もあるため、ますます売却のタイミングがつかみにくくなってしまいます。そのため、経営者が事業に対する意欲を失う前に M&A を検討することが重要です。逆に経営者の意欲が高いときは、業績も好調であると考えられるため、売却のタイミングに適しているといえます。
自社を取り巻く業界動向の事前分析が完了していないとき
M&A を行うにあたっては、自社だけでなく業界の動向や他社の状況などを適切に把握しておかなければなりません。業界動向の分析ができていないことで、自社を取り巻く環境を適切に把握できないため、M&A をするべきか、廃業を選択するべきか適切な判断が難しくなります。
業界動向分析は数日でできるようなものではないため、時間に余裕を持って行うことが大切です。
経営者が 1 年以内にリタイアを検討しているとき
経営者が 1 年以内にリタイアしようとしている場合は、M&A に適していません。M&A は新たな経営者へのスムーズな引継ぎや取引先への説明などに、現経営者の協力が必要です。一般的に年単位の期間が必要になるため、最低でも 1 年以上前の段階から売却を検討し始めなければなりません。
実際に売却をするまでには、まず、事業承継の選択肢の検討や M&A 専門会社との面談・協議といった、M&A の事前検討段階を行う必要があります。また、その後専門会社への正式依頼、事業分析、財務分析、M&A 戦略の検討、候補先とのコンタクト、条件の交渉、基本合意書締結、デューディリジェンス、最終契約書の締結といった正式な売却プロセスを経てようやく売却完了となります。
そのため、なるべく早い段階から M&A を検討するべきだといえます。
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ここまで、M&A の売却に適していないタイミングを解説しました。業績が不調なときや経営者の意欲が低下している時など、ここで取り上げたような状況になる前に M&A を検討することが、売却成功につながります。
また、既にこのような状況になってしまっているからといって悲観的になる必要はありません。そういう時こそM&Aに詳しい専門知識を持った人の助言を借りることが重要です。
M&A のご相談はきらぼしコンサルティングにお任せください
売却のタイミングの見極め、良い買い手の選定などをはじめ M&A を成功させるためにはさまざまな知識が必要となります。一方で、自分で自社を売却した経験を持つ経営者は少ないため、不安に思っている人もいるのではないでしょうか。このような場合は、M&A のサポートを行ってくれる専門会社の利用がおすすめです。
東京きらぼしフィナンシャルグループの子会社である「きらぼしコンサルティング」は、金融系コンサルティング会社です。企業のコンサルティングや企業経営情報の提供、セミナーの開催などを通して企業の成長支援に取り組んでいます。M&A のサポートも行っているため、M&A に興味のある経営者、売却を検討している経営者は、ぜひ利用を検討してみてください。
ここでは、M&A を成功させるためには何が重要なのか、そのポイントを解説します。これから M&A による企業売却を実施する企業、売却を検討している企業はぜひ参考にしてください。