「どうせ」からの脱却。 多世代が集う職場で チームワークを培う。
株式会社高尚エンジニアリング
社員の皆様と。代表取締役社長の村田 忠尚様(前列右)に語っていただきました。
個々人の充実を図るなか、会話が少ない社内に危機感が。
ファシリテーターが導く6か月間の独自ワーク。
コミュニケーションが足りない理由はわかっていました。1つの現場につき1人、多くても2人で仕事をするため、チームという意識が希薄であること。20〜30代と50代以上との世代間ギャップが大きかったこと。社長の私が社員の心に踏み込むことへの逡巡もありました。
そんな当社へ、きらぼしコンサルティングは、人材育成のプロをファシリテーターにした全6回、半年にわたるグループワークを提案してくれました。その名も「高尚ワークショップ」。チームワークを醸成し、社員一人ひとりの生き方まで振り返りができるオリジナルのプログラムです。事前に面談したファシリテーターさんも、型通りの専門知識を上から語るのではなく、私たちの課題に一緒に向きあってくれる温かな方でした。
なにか結果を出せるのかな。社員は出席してくれるだろうか。若干の不安がよぎりながらも、初の試みへ期待がふくらみました。
聞きあい、考えあう時間が思いこみを消していく。
ワークショップは会議室の机を取り払い、それぞれの素顔を知る自己紹介やミニゲームで和やかに始まりました。共同作業を実施するゲームは、自然と声かけや役割分担が発生します。楽しみながらひとつの認識を共有し、協働する体験でした。
表情がほぐれてきた2回目から、ファシリテーターさんが提示した課題『いきいきワクワク働ける職場になるためには』に取り組みます。実現の妨げになっている悩みを共有し、自分にできる解決策や仲間をサポートする方法についてアイデアを出しあいます。この課題を通して、異なる立場の声に耳を傾け、お互いを支援する大切さや、自分の存在価値に気づいていきます。
これまでは「どうせ〜だろう」という思いこみが社内にあったように思います。若手が「どうせ自分は苦手だから」と消極的になったり、ベテランが「どうせ新人には無理だろう」と世代間の溝を深めていたり。あるいはそうした空気が「言われたことだけやればいい」といった態度を誘発していたかもしれません。それが、ワークショップをきっかけに明らかに変化しました。
「自分の言動が周囲の行動を変えると知った」
「チャレンジをさけていたが、自分ができることを探したい」
「周りを巻き込んで問題を解決する」
「社内の風通しがよくなれば会社ごと上のステージに行ける」
若いメンバーから、どんどん前向きな意見が飛び出しました。
10代の社員から闊達な意見。有給消化率もアップ。
小さな一歩ではありますが、解決策や支援策を自ら考え、やりきる意識は仕事に対する責任感にも直結します。今後なにかにつまづいても、このときの気持ちに立ち戻ってほしいと思います。
それに若手が積極性を発揮すると、自然と上の人間も変わるものです。取締役たちも「もっと歩み寄らないといけないね」と内省していましたよ。
ワークが終了して2か月たった今も、10代の社員が自分の意見を臆せず話してくれます。彼の上司も「あいつ、ちゃんと言ってくるんですよ」と満更でもない様子。わずか半年で会話と笑顔が増えた社内に驚いています。
みんなが忌憚なく話せる場を用意したことで会社への安心感も増したように思います。うれしい副産物として有給休暇の消化率も上がりました。
社員の心を耕してもらえたな。そう実感しています。成長の種は蒔かれました。双葉から本葉へと、芽吹いたものを大きく育てるために会社も手をかけなくてはいけませんね。これからも同様の取り組みを続けるつもりです。きらぼしグループとは長いおつきあいになりそうです。
定量化できない課題にも適切なアンサーをくれるきらぼし。
最後に、私が感じたきらぼしグループの魅力を。
やはり面倒見がいいところ。今回のような定量化できない課題に対してもきちんと反応していただいた。それもできあいの講習や研修ではなくて、当社だけのプログラムを用意してもらえたことは高く評価しています。ワークショップをリードしてくださったファシリテーターの方もとても親身で、毎月のアフターフォローもあり、安心してお任せできました。
最初はみんなも「なにをやらされるんだろう」「こんな研修をやる必要があるのか」と不安があったようですが、事務スタッフを含む全社員が参加。ユニークな体験が心をつかんだらしく、仕事理由の欠席者はなんとゼロでした。すごいことですよね。
今、多くの経営者が自社内のコミュニケーションについて多かれ少なかれ悩んでいると聞きます。対策や具体化の方法などに頭を抱えているのでは。そんなときに適切なレスポンスを返してくれるのがきらぼしグループです。「成長」とか「幸福」とか、漠然とした問いにも応えてくれるのは、さすがだなと思いますよ。
担当コンサルタント(加藤:左側)とファシリテーターより
社長には全6回のワーク後、必ず内容の報告と次回のプランをお伝えしていました。定点で認識を合わせながら微修正していたので、プログラムがより磨かれていったと思います。社内のコミュニケーション・連携等にお悩みの企業様もぜひお問い合わせください。
株式会社高尚エンジニアリング
設立:1998年9月
従業員数:17名
空調・給排水衛生・電気・生産付帯設備等の設計施工・管理
取引支店:川崎法人営業部
https://www.koshoeng.co.jp/
専門資格を有する13人の技術者が空調、給排水、電気、衛生といった設備の設計施工・アフターサービスを提供している会社です。マンパワーで成り立っている小さな組織ですから、社員の成長と幸福を会社の方針に掲げています。それぞれの技術的な成長はもちろん、それを支えるヘルスケアも大切にしてきました。健康手当を支給するほか、社内には気軽に計測できるよう血圧計や体組成計を設置。夫婦で食事やコンサートなどを楽しめるよう家族手当も充実させています。
離職もほとんどなく、新卒者の採用もできて事業も好調……でしたが、社員同士の会話が極端に少ないことが気になっていました。悩みを共有する機会もなく、人間的な横のつながりが欠けているように感じました。お互いに関心がなければ思いやりや切磋琢磨、新しいチャレンジは生まれません。それは成長をめざす組織としてどうでしょうか。
社員どうしの距離を縮め、一人ひとりの内面までもケアできないか。きらぼし銀行さんになにげなく相談したところ、グループ会社のきらぼしコンサルティングをご紹介いただきました。