出資のスピード感と確度の高いマッチング。
シード・アーリー期に特化した支援が事業の光に。

株式会社grow&partners

代表取締役の幸脇啓子様に語っていただきました。



お悩みと解決 (1)

きらぼしとの出会いは「KicSpaceHANEDA」でのピッチイベント

LINEで使える一時保育検索・予約サービス「あすいく」を運営しています。現在、東京都内を中心に80以上の保育施設がオンライン予約可能です。これまで電話・紙が中心だった一時保育の予約や現金だった支払いを、電話レス、ペーパーレス、キャッシュレスにしました。また「一時保育はまなびのチャンス」と考えて各種企業と提携し、鉄道やショッピングセンターなど、子どもたちが本物の場所でおしごと体験ができる「体験型保育」保育もご好評いただいています。
きらぼしコンサルティングとのご縁は、運営されているインキュベーション施設「KicSpaceHANEDA」のアクセラレータープログラムに応募したのが最初です。東京メトロさんと始めた体験型保育の反響が大きく、ピッチでご紹介したのを覚えています。
 その後、起業家仲間に信頼できるメンターを尋ねたら「絶対にきらぼしさんがいいよ」「すごく親身なんだよ」と推薦されて、ベンチャーファンドチームとつないでもらえたんです。そのときは資金調達への期待というより課題に対するフィードバックをもらえればいいかなといった軽い気持ちでオンライン面談を重ねました。事業そのものについての悩みなどをフラットに話していたのですが、実はその間にも担当者は200社以上の出資先候補企業と面談を行い、その中から成長性などを見極めたうえで当社への出資を決断してくれたそうです。

スタートアップに応じた意思決定のスピード感

通常、金融機関系列のベンチャーキャピタル(VC)は検討期間が長く、だいたい3〜4か月から半年ほど。要求される資料も多岐にわたります。それに対して、きらぼしコンサルティングのファンドは初回の面談から第三者割当増資の決定まで2か月くらいでした。お盆を挟んでいなかったらもっと早かったかもしれません。当社にはすでにリードVCがいたので、そこが算出した株価などをベースにプロの金融マンの目で迅速に再評価していただきました。
このスピード感、資金繰りに悩むスタートアップにとっては本当にありがたいです。早い段階でNGとわかれば他をあたりますし、出資を受けられるならそれを前提に事業を前に進められます。けれど、数週間、ときには数か月も「検討中」といわれるだけでは計画が立てにくいですから。
VCの中には巨額のリターンを求めるところもあると聞きます。出資をいただくのでリターンを求められるのは当然だと思いますが、弊社の場合、ファイナンシャルリターンだけを問われると、より成長可能性が高い業種もあるのではないかと不安もありました。その点も、きらぼしコンサルティングは金額的なリターンだけではなく、社会への貢献度や事業の持続可能性などにも注目して「こういうこともやれそうですよね」と、私たちと同じ目線で対話してくれました。事業のパートナーとして、最初から対話させていただけたことはとても印象に残っています。

スタートアップに応じた意思決定のスピード感

的確なマッチングでドアノックの機会が増加

もうひとつ、きらぼしコンサルティングと組む大きなメリットとして、提携したい企業とのマッチングが挙げられます。スタートアップから大企業へのドアノックはハードルが高く、商談までなかなかたどりつくことができません。直接会話ができれば、協業する価値を感じていただけるはずだと考えていたこともあり、どうやってドアノックの機会を作り出せるか悩んでいたら、きらぼしの担当者が「うちがつなぎます。リストを出していただければどこでも大丈夫ですよ」と、きっぱり。かっこいいですよね。
しかもきらぼしグループという金融機関ならではの信頼をもとに、確実に目当ての部署につなげてもらえます。そこでのマッチングが今、確実に実りはじめています。現在は乗りもの系が強いですが、化粧品やアパレル、飲食、動物病院など、どの業界も体験型保育のコンテンツとして成立すると思っていて、できるだけ多くの企業とネットワークを構築したいと話しています。先日は月面探査車を開発した企業と組んで、「月いく」という体験型保育も大成功させることができました。
私たちは、協業してくださった企業にもメリットを提供できると感じています。社会における自社の提供価値を次世代に伝えてファンづくりが進められますし、ファミリー層の好感度も上がります。子どもと接した協業先の社員のみなさまからは「自分の仕事に誇りを持てた」とのお声もいただき、社員満足度の向上にも貢献しています。さらに自分らしい働き方を求める保育士さんとのマッチングも良好で、子ども、親、企業、保育士と、四方良しの事業として成長しています。

拡大期には資金調達の選択肢も広がる

スタートアップが出資を受けるメリットは、資金調達に加えて「仲間が増える」ことだと思っています。出資者がそれぞれの強みを活かして一緒に事業を伸ばそうとしてくれるので、困ったらすぐに相談して、しかるべき専門家を紹介していただいています。とくにきらぼしグループは銀行由来のネットワークがたくさんありますから、自社で金融やマーケティングの専門家を雇わなくても、いち早く第一級のプロの力を借りることができます。
事業の拡大期に必要な資金調達も、増資、あるいはグループのVC「きらぼしキャピタル」につないでいただいたり、いずれはきらぼし銀行からの融資も選択肢に入ってくるでしょう。シード・アーリー期を過ぎてもいろいろと相談できるのは心強いですね。
正直、金融機関には、もう少し堅いイメージを持っていました。とくに融資は足元の数字を見られるため、初期のスタートアップが受けるのは難しい。それだけに「ちょっと行きづらい」とか「おつきあいはもう少し先かな」と思いがちですが、きらぼしコンサルティングの担当者からはスタートアップ愛を強く感じます。共感しながらアドバイスをくださるので面談のたびに温かい気持ちになりました。きらぼしからの出資が難しくても、ほかのVCを紹介してもらえたり、親身な提案をしてくださるから変に身構えなくていい。遠慮していたらもったいないと思います。

関係者すべてにハッピーをお届けできる事業へ

今後の目標は「あすいく」の認知度を高めて育児のインフラになること。LINEを開いたら面白い保育プランがたくさんあって、お子さんが楽しく過ごしている間、保護者は自分の時間を作ってリフレッシュができる。いろいろなアンケート結果を見ても、育児ストレスのなかで「自分の時間がない」ことはトップに上がっています。私もこどもがいるので、よくわかります(笑)。忙しい毎日を送る中で、たまにはコーヒー一杯くらい、ゆっくり飲みたいと願うのは当たり前です。
体験型プログラムの後で、「今日は何をしてきたの?」と、親子の会話が弾んでうれしかった、とアンケートに書いてくださったユーザーがいました。子育てしてよかったな、子どもがいてよかったなと思う人を、一人でも増やしたいと思っています。
未就学児だけでなく小学校低学年を対象としたサービスも開始し、全国展開も視野に入れています。これからの社会に必要なのは学歴よりも自分が好きなものを追求する力や課題に向き合う力だと考える保護者が多く、体験型の子ども向け事業はマーケットでも注目されています。「あすいく」の信頼度が高まれば、提携する企業にも新規顧客の開拓や社会貢献などの場としてこれまで以上の価値を提供できるでしょう。
事業計画では2029年2月にIPO(株式公開)の予定です。それまで何回のハードシングスがあるかわかりませんが、信頼でつながって面白くて役に立ってと、全方位にハッピーをお届けできる事業へと大きく飛躍させたいですね。

関係者すべてにハッピーをお届けできる事業へ

ベンチャーファンドチーム・パートナー(岩田)より

2024年3月に設立した「Kconイノベーション1号投資事業有限責任組合」がさっそくお役に立ちました。きらぼしグループのネットワークを最大限活かし、シード・アーリー期のスタートアップ支援に特化したファンドです。従来のVCではできなかったスピーディな資金調達を可能にします。「あすいく」の社会性、成長性には大いに期待しています。ゆくゆくは財務やIPOのサポートもできればと考えています。
KicSpaceでも多彩な支援メニューをご用意しています。ご興味がある方はぜひ一度お問い合わせください。

株式会社grow&partners

設立:2017年12月18日

従業員数:5名

事業内容:

一時保育施設の検索・予約サービス「あすいく」の開発・運営
https://ad.asuiku.net

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