めざすのは古びた商習慣をガラッと変える起爆剤

興建産業株式会社

興建産業株式会社社長

代表取締役社長の永吉哲郎様に語っていただきました。

 

目標は社員の幸福度まで高めるシステム

 道路、水路、下水などの社会資本整備に欠かせない土木・建設用のコンクリート製品を製造しています。1947年に設立し、戦後の日本や被災地の復興を支えてきました。ところが、土木の現場はデジタル化がほとんど進んでおらず、いまだに営業職が電話でオーダーを受けているような状況です。口頭でやりとりしているものですから、聴き間違えや言った言わないの水掛け論になる場合もあります。業界ならではの符号もあって、ある程度の経験を積まなければ受注すら容易ではありません。こういった旧態依然とした商習慣を改善し、貴重な人的リソースをよりクリエイティブな仕事、付加価値の高い仕事へ向けられる業務システムの構築は喫緊の課題です。それは仕事のやりがいや社員の幸福度にもつながり、人材の確保にも役立つはず。いずれはプレキャストコンクリート業界全体へ横展開し、3K(キツイ、キタナイ、キケン)などと揶揄される業界そのものを刷新したい。そう思い立ちました。

外部の目で全体を俯瞰できるIT人材を求めて

 とはいうものの、着手する手前で課題が山積です。まず当時は総務部にいるたった一人の担当者がサーバ管理をはじめ社内のITのほとんどを背負っていました。多用でシステムの相談どころではありません。次に、中堅以上の社員は業務に精通している反面、業界の慣習が染みついて問題に気づきにくい。社長の私自身もITの知識に自信はなく、いきなり思いきった投資はできません。ふさわしい人材を選ぶ目も養われていません。
「部門を越えて全体を俯瞰しながらデジタル化を推進できる人がほしい」。頭を抱えていたとき、きらぼし銀行経由できらぼしコンサルティングのDXサポートを知りました。
 初めはホームページ刷新のような軽い話題だった気がします。たまたま私のスケジュールが合わず、信頼できる顧問にきらぼしコンサルティングとの面談を任せたところ、「うってつけの人が見つかった!」というではありませんか。部分提案ではなくDXを統括するCIO(Chief Information Officer=最高情報責任者)として陣頭指揮をとれるとのこと。さっそく次の面談をセットしてもらい、担当者に直接お会いしました。
 面談では「DXは点ではなく面で、企業理念や経営者の信念、業務全体から考えましょう」と語る担当者に、わが意を得たりと膝をのりだしていました。聞けば、システムインテグレーター出身で業界対応の仕事もされていたとか。この人なら業界のデジタル化推進にも適任だと意を強くしました。

システム化の前提となる業務の見える化も迅速に

 こうして念願のデジタル化への一歩を踏み出すことができました。ちょうど今、受注から納品までの製造フローを見える化しているところです。これでやっと現場のみんなが議論のテーブルにつけるようになりました。これをもとに必要な機能や対応できる社内システムの有無などを確認し、システム要件につなげていきます。順次、技術部門や管理部門などにも展開していく予定です。
 きらぼしコンサルティングの担当者は、課題に合わせて適切な外部人材をアサインしてくれますし、ITに関する疑問も全部答えてもらえるのでストレスがゼロ。自社でやったら10年かかるようなことも1年程度で進展します。人は先が見えないと不安になるものですが、担当者にはきちんと未来が見えていて、それを共有してくれる安心感たるや。社員も「だから今、こんなことやっているんだ」と合点がいき、モチベーションも上がるような気がします。本当に、ものすごく丁寧に、手とり足とり向き合ってくれています。使い勝手やユーザーインターフェースの改善だけでなく、かくありたいという会社のビジョンやミッションに沿ったシステムを具現化できるのは、さすがきらぼしグループだなと感じました。

オールインワンのサポートだから経営に寄り添ったDXに

 目標は業界を巻き込んでDXのムーブメントをつくること。そのトップランナーとなって、デジタル化への積極姿勢を周囲に示すことが必要だと考えています。しかし現実問題としてDXをうちのような中小企業が自社だけでゼロから始めるのは無理な話です。でも、きらぼしコンサルティングのDXサポートなら、全てをオールインワンでやってくれます。自分たちで人的リソースを確保しなくても、円滑にプロジェクトを進めていけるのはやはりうれしい。経営者としてはラクですよ。「できるかな」と迷う前に担当者に聞けばいいんですから。
 現在、土木工事に従事する約13万業者(建設業許可業者)のうち6割超が資本金が1,000万円にも満たない小さな会社や自営業者※です。古いしがらみや商習慣で理不尽な思いをしている人も少なくありません。この業界で働いてくれる人の環境を少しでも改善し、多様な人々が活躍できるよう、ともに手を尽くすつもりです。

※国土交通省『建設業許可業者数調査の結果について-建設業許可業者の現況(令和5年 3月末現在)-』

担当コンサルタント(梶原)より

社長のご理解もあって、外部の人材という分け隔てなくCIOの立場で社員の皆さんと一緒にお仕事をさせていただいています。またITベンダーさんに対しても興建産業CIOとしてご対応しています。デジタル化推進にあたって、きらぼしフィナンシャルグループも含め、お客様に最適で適材適所の外部連携を行っており、デジタル化戦略からシステム導入・運用に至るまでご相談いただけます。

興建産業株式会社

設立:1947年10月

従業員数:120名

事業内容:

事業内容:コンクリート製品の製造、販売、施工
取引支店:府中支店
https://www.kokensangyo.co.jp

お役立ち資料

きらぼしコンサルティングのICT/DXご支援について

資料をダウンロード(無料)
お問合せはこちら