課題解決へ向けて全員が取り組み部署間の連携をより強化。
離職を防ぐことにも成功。
株式会社メタックス
写真一番右/代表取締役社長 前澤直樹様
写真右から二番目/取締役兼LP営業本部 営業第二部 部長 尾形智美様
「皆様に喜ばれるLPガス」をテーマにLPガスの供給や提案、給湯設備の販売を手がける株式会社メタックス。平成10年の設立から25年以上にわたり、ガス料金の適正化やアパート・マンション経営におけるコスト削減に取り組んできました。
同社が事業に取り組む中、コロナ禍によるコミュニケーション不足も重なり、部署間の連携に課題が出始めたのです。大きな問題が生じる前に解決しようと、きらぼしコンサルティングの「マネジメント研修」(以下、プログラム)を受けることに。
本インタビューでは代表取締役の前澤 直樹(まえざわ・なおき)様と取締役兼LP営業本部 営業第二部 部長の尾形 智美(おがた・さとみ)様に、サービスを利用したきっかけや効果、今後期待する変化などについてお話をうかがいました。
コミュニケーション不足によって部署間の連携が希薄になっていた
他部署の課題にも、問題解決に向けて意見が出来るようになった
— 実際にプログラムを受けた感想を教えてください。
前澤様:私が参加した初回のプログラムでは会社全体の情報を共有し、自分たちの強み弱みなどを目線を合わせて話し合うことができました。そして話を進める中、参加者の間で「部署間の連携が必要」という意見が一致したんです。
その課題は、私が思っていた通りの課題でした。課題を自分たちで出せたのも良かったのですが、重要なのはその課題をどう解決するか、です。よって、その後は課題解決に向けたプログラムを進めてもらうことにしました。回を追うごとに組織の雰囲気は良くなっていったと感じてます。
尾形様:プログラム中に活発に意見を言い合って、参加者自ら課題を認識することができました。このようなサービスを利用するときには自発的に参加することが大事だと思っているのですが、コンサルタントの方が社員一人ひとりの小さな意見も細かく拾い、発言しやすい場を作ってくれたので、全員が横並びになって問題解決に進めたのだと思います。
— 問題解決の方法論を伝えるだけじゃなく、話し合う際のサポートもきめ細やかだったのですね。
尾形様:そうですね。自分たちだけではあと一歩が出ず堂々巡りになっていたはず。プロの意見だからみんな素直に聞けたのはあると思います。他には、異業種の話を聞けた点も良かったです。「仕事が違っても、自分たちと同じように悩んでいる会社があるんだ」と知れただけで、参加者の心も軽くなっていくように見えました。
これまでは表舞台に立つことの多い営業部の代表者が前に出ることがほとんどだったのですが、社内では目立ちにくかったコールセンターのリーダーも積極的に改善策を提案してくれるのを目の当たりにして、「みんな考えてくれているんだな」という気づきもありました。
繁忙期でも問題が大きくならない 離職が減り社員が定着
— コンサルティングを受けた後、社内に変化はありましたか?
尾形様:みんな、今までだったら他部署だからと、言えなかったようなことも積極的に相談するようになったと感じています。
前澤様:(この取材の)少し前が繁忙期だったのですが、私のところに問題が上がってこなかったんです。つまりそれは現場の部署同士が連携して解決できるようになったんだと思います。以前は注文数が多くなるほど問題も増えていたので、これが改善されたのは本当にすごいこと。
離職も明らかに減りましたね。コールセンターの仕事は全国的に見ても離職率の高い職種なんですが、プログラムを受けてコミュニケーションが改善されたおかげか、社員が定着してきました。
尾形様:そうですね。私から見ても、部署内の雰囲気が以前より良くなったと感じています。各部署のリーダーが集まる会議で、これまでは「自分たちの部署の課題に自分たちだけで取り組む」だけだったのが、「他部署のことへも問題解決に向けた話し合い」をするように。プログラムでそういうやり方を学べたからこそできてきたなと感じます。
コミュニケーションギャップも解消できる
— 今回のプログラムを受け、どんな企業におすすめできると感じますか。
前澤様:弊社のように、特に他部署同士の連携が肝になる事業の会社ですね。このような研修プログラムを受けて社内の連携を見直せば、よりいっそう成長できるのではないかと思います。
尾形様:代表が言っている企業には、今回のプログラムを私もおすすめできると感じます。他には、古くからある企業で上下関係がはっきりしていて、若手と管理職の間の年齢層が抜けているようなところ。例えば50代の管理職の下に20代の社員がいる会社だと、世代による考え方の違いから、コミュニケーションギャップが生まれやすいと思っています。
お互いに自分の考え方を持っているのに、うまく伝わらないことから諦めてしまっているところで、このようなワークショップを皆で受ければ、それぞれの中間に位置する、新しい正解を見つけて組織をより良くしていけるのではないでしょうか。
担当コンサルタント(加藤、刑部)より
参加メンバーの皆様が積極的に意見を交わしてくださり、具体的なアクションプランを策定するところまで進めることができました。次はD(Do)C(Check)A(Act)です!引き続きサポートをさせていただきます。
部署間で連携がうまく取れていない、世代間でコミュニケーションギャップが生じているというお声をよく耳にします。こういったお悩みは多くの企業様が抱えていらっしゃるのではないでしょうか。我々は、企業様の状況に応じてプログラムのカリキュラムを作成し、その企業様に合わせたサポートを行っております。ぜひお気軽にご相談ください。
同じようなお悩みをお持ちの方へ
「部署間の連携問題、社内のコミュニケーション不足」でお悩みの方は、
記事『経営課題への処方箋 Vol.1「経営の地図」とは?』をご一読ください。
株式会社メタックス
設立:1998年3月
— 今回、きらぼしコンサルティングのプログラムを受けようと思ったきっかけを教えてください。
前澤様:弊社の事業は「プロパンガスの供給」と「ガス器具の販売」の2種類に分けられ、このうちガス器具の販売は特に社内での連携が重要な仕事です。
以前は社員の熱量やコミュニケーションに頼って連携を保てていたのですが、コロナ禍でコミュニケーションが取りづらいこともあり、部署間の連携に課題があるなと感じるようになりました。大きな問題が出てくる前に対策を打っておこう、と思ったのがきっかけの1つになります。
でも、いちばん大きかったのはタイミングですね。最初きらぼし銀行の方にお声がけいただいたんですが「ちょうど今の時期にやる意味がありそうだ、やってみよう」と。なんでもまずはやってみないと分からないですから。
尾形様:私の考えとしても、やはり部署間連携の課題を解決する目的が大きかったです。自分たちだけでこの課題に取り組んでも「あの部署にこれを言っても分からない」といった先入観が先行して、お互いに聞く耳を持たない可能性がありました。
部署間だけでなく世代間でもそれはあります。年齢層が高いスタッフたちは、若い世代に対しての先入観があります。逆も然り。世代間の文化が違うので、どっちが正しいとか間違っているとかではなく、お互いが理解し合えない部分ってありますよね。
しかしそれでは解決に進めないため、第三者を交えた場が必要なのではないかと思い、きらぼしコンサルティングさんにお願いしました。